法人保険の営業のやり方を学びたい保険営業マン向けの研修やセミナーがいくつかあります。どれを選べばいいか迷うのではありませんか?
 大事なことがいくつかあります。

(1) 講師が現役の保険営業マンであること

これは言うまでもありませんよね。ところが大勢の人が気がつかないようですが、最も大事なポイントです。社長は今この日本で会社を経営しているのですから、日本や世界の経済などの動向に影響されます。この動向を把握するためには現役でないと無理です。

現役で動き回っているからこそ、ちょっとした動きを知ることができるのです。そんな世の中の動きを踏まえて社長に話すのが法人保険営業マンなのです。

(2) 講師が相談に乗ってくれること

例えばあなたが社長から資金繰りの相談を受けたとします。あなたがまだ十分な勉強をしていなかったら「どうすればいいんだ!?」と困ってしまいますよね。でも、講師がいつでもあなたの相談に乗り、方向性を示してくれる態勢だったらものすごく安心できませんか。それこそ大舟に乗ったような気持ちで社長とお付き合いできるはずです。法人保険営業マンになるということは、社長の相談相手になるということでもあります。

社長に相談されて、「分かりません」と答えたら、社長にもあなたにも残念です。せっかくの関係が途切れてしまう危険もあります。社長に頼られる法人保険営業マンであるためには、あなたがピンチのときにアドバイスをしてくれる講師でなければならないのです

(3) 士業のネットワークがあること

相続や事業承継では士業の専門知識が求められる場面があります。しかし、医者に内科や外科、皮膚科などの専門があるのと同じように、税理士や弁護士などの士業の先生にも得意不得意があります。相続が苦手な税理士に社長の相続の相談をしてはいけないのです。

法人保険営業マンに必要な分野が得意な士業の先生方がネットワークにいてくれて、いつでも、気軽に相談できる。そんな研修やセミナーに参加するほうが絶対に安心です。

(4) 費用が妥当であること

研修やセミナーを受けるとなると、費用がきになるものです。MDRTやTOTなら余裕でお金を出すことができるのでしょうが、普通の保険営業マンならどれか1つに絞るほうがいいに決まっています。お金の問題は家庭の不和にもなりかねませんからね。

世の中には数百万円もするような研修やセミナーがあるようです。お金が有り余っているのなら無駄遣いをしてもいいのかもしれません。しかし本来そこは冷静に考えるべきではあります。

これまでに挙げた3つの条件をクリアしていなければダメですし、仮に3つの条件をクリアしていても数百万円となると高すぎると感じませんか? 感じない人はどこかおかしくなっていると思ったほうがいいでしょう。保険営業マンをカモネギに見て、荒稼ぎをしようとする研修やセミナーがいくつかありますので、引っかからないようにしてください。

そういう研修やセミナーは評判が悪いので、周囲に聞いてみるといいでしょう。「そこは費用が高いだけで何の効果もない」「面倒見が悪い」「期限切れの話をしていた」「だまされた」などなどの声が聞こえてくるに違いありません。お金をドブに捨てないために、慎重に探すべきです。