法人保険の営業を始めようとしても、情報がない。そこで何かいい本はないかとか教科書のようなものはないかと探す人は多いはずです。
で、実際に本屋に行ってみると、「法人営業」に関する本がたくさんあります。嬉しくなってさっそく手に取り、ページをめくる……。うーん、何か違うなぁ。


こんな経験をした人も多いと思います。
実は本屋に数多く並ぶのは「法人営業」の本であって、「法人保険」の本ではないのです。法人保険は確かに法人営業ではありますが、例えば銀行員が融資先の開拓をするために法人を回るのと、定期的なルートセールスと、私たち保険営業マンが保険を売ろうとして法人を回るのでは、全然違いますよね。

 保険営業マンであると名乗った時点でドン引きされる不利な条件の保険営業マンは、ほかの法人営業と全く違う次元の営業をしなければならないのです。普通は欲しいと思わない生命保険に入っていただくという難易度の高い営業を成功させなければならないのです。そういうことをゼロから教えてくれる教科書のような本はほとんどないと言っていいでしょう。唯一の例外は五島聡の新著『継続貢献営業』(近代セールス社)ですが、この本の話は別の機会に譲ります(興味がある人は本屋やアマゾンで買って読むことを強くお勧めします)。